ℹ️ この記事では、基盤刷新後の標準公開サイト基盤を「新基盤」、2026年6月11日以前の標準公開サイト基盤を「旧基盤」として説明します。
新基盤の概要
Studioの公開サイト基盤は、2026年6月11日より、サーバー側で完成したHTMLを返す構成へ刷新されました。これにより、ページ表示の速度や安定性、SEOの観点で効果を期待しやすい基盤構成になっています。
2026年6月11日以降に新規作成したプロジェクトでは、この公開サイト基盤(新基盤)が標準の公開サイト基盤となります。
2026年6月11日以前に作成したプロジェクトは、切り替え操作を行うまでは旧基盤のまま公開されます。Studio側から、公開サイト基盤を強制的に新基盤へ切り替えることは現時点ではありません。
今後追加される新機能や改善は、新基盤を前提に提供されます。仕様の違いを確認したうえで、必要に応じて新基盤への切り替えを検討してください。
💡 公開基盤への切り替え手順は、公開サイト基盤を旧基盤から新基盤へ切り替えるを参照してください。
💡 公開サイトの表示速度を改善したい場合は、次の記事も参照してください。
新基盤と旧基盤の違い
公開サイトの旧基盤と新基盤の特徴や、構成の違いについて解説します。
注意:新基盤への切り替え時の挙動の違いについて
旧基盤の構成を前提としたページ遷移やJavaScriptの実行に依存する実装は、新基盤では挙動が変わる場合があります。
観点 | 新基盤 | 旧基盤 |
ページ構成 | 複数HTMLで構成されるMPA | 単一HTMLを基点としたSPA |
HTML生成場所 | サーバー側でレンダリング(SSR) | ブラウザ側で生成(CSR) |
配信方法 | 生成済みHTMLをCDNから配信 | 初回以降はブラウザ内で更新 |
特徴 | 初回表示と再アクセスの表示速度やSEO・AEOに有利 | サイト内回遊時の画面切り替えが軽い |
新基盤の仕組みと特長
新基盤は、MPA+SSR+キャッシュの構成で公開されます。
MPA(Multi Page Application):
複数のHTMLページで構成され、ページ遷移のたびにサーバーから新しいHTMLを取得して再読み込みする仕組みです。
SSR(Server Side Rendering):
サーバー側でHTMLをレンダリングし、完成したHTMLをブラウザに返します。
キャッシュ(CDNキャッシュ):
SSRで生成したHTMLをCDNにキャッシュします。2回目以降は、キャッシュ済みのHTMLへアクセスするため、同じページへの再アクセス時の表示が高速になります。
新基盤では、HTMLにあらかじめテキストやメタ情報を含めて出力します。これにより、ページの読み込み速度と表示の安定性が向上します。SEOおよびAEOの観点でも有利です。
さらに、生成済みのHTMLをCDNキャッシュから配信することで、再アクセス時のレスポンスも高速になります。アクセス数が多いサイトでも、安定した表示を維持できます。
新基盤のキャッシュ生成タイミング
新基盤では、サイトの公開や更新などのタイミングで主要ページのHTMLが事前に生成され、CDNにキャッシュされます。そのため、初回アクセスから高速に表示されやすくなります。
キャッシュが再生成される主なタイミングは次のとおりです。
ユーザー操作起因
サイトの公開や更新をしたとき
Studio CMSのコンテンツを公開・更新・削除したとき
Studio側の操作起因
公開サイトに関連するシステムアップデートが行われたとき
キャッシュの事前生成対象外となるコンテンツ
以下のコンテンツは、キャッシュの事前生成対象外です。
初回アクセス時にHTMLが生成されるため、そのタイミングでは表示が一時的に遅くなる場合があります。2回目以降は生成されたキャッシュから高速に配信されます。
動的リストの [もっと見る] ボタン押下後の取得データ
キャッシュされないコンテンツ
以下のコンテンツはキャッシュされません。
アクセスのたびに最新データを取得するため、ページ本体と表示タイミングがずれる場合があります。
Data Connect APIで取得した外部データ(動的ページ・動的モーダル・動的リストに反映)
URLクエリでフィルタ後のコンテンツ
検索ページの検索結果
旧基盤の仕組みと特長
旧基盤は、SPA(Single Page Application)とCSR(Client Side Rendering)を組み合わせた構成です。一度読み込んだあとの画面切り替えが軽く、複数ページで構成されるサイト内回遊でもインタラクティブな体験を実現しやすい構成です。
SPAとCSRの詳細は以下のとおりです。
SPA(Single Page Application):
単一のHTMLを基点に、JavaScriptでページ内のコンテンツを動的に切り替えることで、画面遷移をシームレスに見せる仕組みです。
CSR(Client Side Rendering):
ブラウザ側のJavaScriptがHTMLを組み立てて画面に描画します。
基盤切り替え時に影響が出やすいポイント
ここでは、新基盤への切り替え前に確認しておくべき領域を整理します。具体的な仕様の変更内容は、新基盤で変更される主な仕様を参照してください。
SEO・AEOへの影響
新基盤では、ページ本文やメタ情報を含んだHTMLが配信されます。検索エンジンがページ構造や内容を把握しやすくなり、SEOの観点でメリットがあります。
一部のAIツールでも、HTMLとして取得できるテキストを参照しやすくなるため、AEO(AI Engine Optimization)の観点でもメリットが期待できます。
一方で、タイトル、ディスクリプション、見出し構造、代替テキストなどのSEO関連設定は、引き続き適切に行う必要があります。
Googleアナリティクス・GTM
StudioのApps連携でGoogleアナリティクスを設定している場合は、基本的にそのまま利用できます。
一方で、Googleタグマネージャーやカスタムコードで独自に計測を行っている場合は、旧基盤向けに設定していた仮想ページビューやHistory Changeトリガーが不要になったり、二重計測の原因になったりすることがあります。
切り替え前に設定内容を確認してください。
カスタムコード・外部スクリプト
旧基盤のページ遷移やJavaScriptの再実行を前提にした実装は、新基盤では挙動が変わる場合があります。
新基盤で変更された主な仕様
旧基盤と新基盤では動作や仕様に違いがあります。ここでは影響が出やすい主な変更点を整理します。各項目の詳細と回避策は、以下の見出しを参照してください。
影響を受ける機能 | 条件・前提 | 何が起きるか |
URLクエリフィルターで絞り込み操作を行う | トグル状態や開閉状態、フォーカス、スクロール位置が毎回初期化される | |
「前へ」「次へ」ボタンを連続クリックする | 最終スライドへのアニメーションの見え方が旧基盤と異なる場合がある | |
API連携(Beta) | 旧「API連携(Beta)」で取得したデータを表示している | 新基盤では取得したデータがページに出力されない |
画像をBoxモードでGIFを表示している | 再読み込み時にGIFが再生されない場合がある | |
モーダル表示中に、モーダル内のアンカーリンクをクリックする | リンク先へのスクロールと同時にモーダルが閉じる場合がある | |
サイト設定でタイトルやソーシャルカバーを未設定にしている | 空欄ではなく、プロジェクト名やプロジェクトカバー画像が出力される | |
フォームパーツのプレースホルダー | 一部のTypeSquareフォントを利用している | プレースホルダー内のテキストにフォントが反映されない場合がある |
位置設定を固定にしたボックス内に、アンカーリンクを配置している | アンカーリンクが動作しない |
URLクエリフィルター:絞り込み時のトグル状態が初期化される
URLクエリフィルターの絞り込みUIをトグルボックス内に配置している場合、絞り込みを行うたびにページ全体が再読み込みされ、トグルの開閉状態やフォーカス、スクロール位置が初期化されます。(AND 条件など、絞り込み結果自体は正しく適用されます。)
回避策:絞り込みUIをトグル外に直接配置することを検討してください。
カルーセル「前へ/次へ」連打時の切り替えアニメーションの見え方が異なる
クリック連打に即時応答するため、最後のスライドへのアニメーションが直前の遷移の途中位置から始まります。
API連携(Beta)で取得したデータがページに出力されない
新基盤では、旧「API連携(Beta)」で取得したデータの表示はサポート対象外です。新基盤に切り替えると、同機能で取得したデータはページに出力されません。
回避策:API連携(Beta)の正式版機能・Data Connect APIを使用したデータ取得への切り替えを検討してください。(Business プラン以上の契約が必要です。)
画像ボックスのBoxモード:閲覧環境次第でアニメーション GIF が再生されない場合がある
画像ボックスのBoxモードでアニメーション GIF を表示している場合、閲覧環境によってはページ再読み込み時にアニメーションが最初から再生されないことがあります。
モーダル表示中に、遷移先アンカーリンクのクリックでモーダルが閉じる
この挙動は、アンカーリンクの形式によって異なります。
リンク形式 | 例 | モーダルの挙動 |
相対アンカー |
| 閉じない |
ページリンク |
| 閉じる |
回避策:
モーダルではなくページ本体にコンテンツを配置するなど、構成の見直しを検討してください。
カスタムコード(Body末尾)のスクリプトを活用して挙動を制御することを検討してください。(有料プランの契約が必要です。)
サイト設定:サイトタイトル・ソーシャルカバー未設定時の表示
サイト設定でサイトタイトルとソーシャルカバーが未設定の場合には、空欄(未設定)のまま出力します。(旧基盤では、未設定の場合はプロジェクト設定のプロジェクト名とカバー画像が使われ、空欄で出力されることはありません。)
回避策:サイト設定でサイトのメタ情報を適切に設定してください。
フォームパーツ:プレースホルダーに一部 TypeSquare フォントが反映されない
一部の TypeSquare フォントは、フォームパーツのプレースホルダーテキストに適用されない場合があります。
回避策:TypeSquare 側の仕様や互換性に依存するため、現時点では他のフォントに置き換えるなどの対応を検討してください。(将来的に再対応する可能性があります)
位置設定を固定にしたボックス内へのアンカーリンクが動作しない
回避策:例として、次のような対応を検討してください。
アンカーリンク用の ID を、Base ボックスなど固定配置していない要素に付け替える
同ページ内で ID「top」を利用していない場合に限り、リンク設定を「#top」に変更する
