カテゴリー別記事一覧ページとは
CMSとダイナミックフィルター(Dynamic)機能を使うと、動的ページに配置したCMSリスト内のアイテムをページごとに自動的に絞り込むことができます。これにより、「カテゴリー別記事一覧ページ」が作成できます。
この記事で紹介する「カテゴリー別記事一覧ページ」とは、各カテゴリーページにアクセスした際に、そのカテゴリーに属する記事のみを動的に表示するページです。
例えば、CMSを使ってブログやメディアサイトを管理する際、カテゴリー別記事一覧ページを作成すると下記のようなページを用意することができます。
「イベント」カテゴリーの一覧ページ:イベントカテゴリーのアイテムのみを表示
「ポートフォリオ」カテゴリーの一覧ページ:ポートフォリオカテゴリーのアイテムのみを表示
サイトのトップページなどに「カテゴリー別記事一覧ページ」へリンクする要素を配置しておくと、訪問者は興味のあるカテゴリーを選択して、必要な情報を素早く見つけられます。
本記事で紹介するカテゴリー別記事一覧ページの他に、CMSでサイトを作成する際には下記のようなページを用意するケースが多くあります。なお、これらページの作成方法はこの記事ではご紹介しません。
記事詳細ページ(Studio Showcaseの例)
全記事の一覧ページ(Studio Showcaseの例)
Tips:
Studio CMSとは
Contents Management System(コンテンツ管理システム)の略で、Webサイトのコンテンツをデータベースで管理する仕組みです。
Studio CMSの特長は、コンテンツ(CMSダッシュボード)とデザイン(デザインエディタ)を分けて管理できる点です。これにより、チームでのコンテンツ制作を効率化し、運用コストの削減に繋がります。詳しくは、7. CMSの使い方をご覧ください。
ダイナミックフィルター(Dynamic)とは
動的ページに配置したリストの表示アイテムが、動的ページのアイテムごとに切り替わる「ダイナミックフィルター」が設定できます。通常のフィルターとは違い、ページごとにフィルター項目が自動で切り替わります。
動的ページとは
動的ページは、CMS(コンテンツ管理システム)のデータを表示する専用のページです。CMSと動的ページを使うと、記事・採用情報・イベント情報など、同一デザインかつ定期的な更新が必要なコンテンツを効率的に管理できます。
ユースケース
本記事で紹介する方法を活用すると、下記のような設定が可能です。
ブログのカテゴリー別記事一覧ページ
ポートフォリオの作品タイプ別一覧ページ
求人情報の職種別一覧リストページ
この記事では、「ブログのカテゴリー別記事一覧ページ」の具体的な実装手順を説明します。合わせて、下記もご紹介します。
必要なCMSモデル・アイテムの設定方法
カテゴリー別記事一覧ページへのリンク設定方法
Tips:要素をデザインする際は、下記記事を参考にしてください。
設定手順
本手順は、CMSダッシュボードとデザインエディタでの操作を含みます。
事前準備
CMS記事作成から公開までの流れを参考に、CMS機能を有効化してください。
1. CMSモデルの設定
下記のモデルを作成し記事をカテゴリーで分けます。この設定が完了している場合は、「2. カテゴリー別記事一覧ページの作成」の手順に進んでください。
記事タイプモデル:記事を管理するモデル
カテゴリータイプモデル:カテゴリーを管理するモデル
Step 1. 記事タイプモデルの作成
ブログ記事を管理するための「記事タイプモデル」を作成します。
CMSダッシュボードを開き、画面左上の[+]をクリックします。
モデルタイプで「記事タイプ」を選び、モデル名を「記事」と入力し[作成する]をクリックします。
画面右上の[+新規追加]をクリックし、記事を追加します。
Step 2. カテゴリータイプモデルの作成
記事を分類するための「カテゴリータイプモデル」を作成し、適切なカテゴリーをアイテムとして追加します。
CMSダッシュボードを開き、画面左上の[+]をクリックします。
モデルタイプで「カテゴリータイプ」を選び、モデル名を「カテゴリー」と入力し[作成する]をクリックします。
画面右上の[+新規追加]をクリックし、カテゴリーを作成します。
今回は「インテリア」「ライフスタイル」「フード」のタイトル名称で追加します。
Step 3. 記事とカテゴリーの関連付け
各記事をカテゴリーごとに表示するため、アイテム(記事)に該当するカテゴリーをそれぞれ設定していきます。
CMSダッシュボード左側のモデル一覧から、「記事」を選択します。
アイテム一覧を右端までスクロールし、右上の[+]をクリックします。
[モデルを参照]から[カテゴリー]モデルを選択します。
[シングルセレクト]または[マルチセレクト]を選択します。
記事ごとに設定するカテゴリが1つの時はシングルセレクト、複数の時はマルチセレクトを選択します。今回はシングルセレクトで作成します。各記事アイテムに該当するカテゴリーを参照アイテムとして設定します。
2. カテゴリー別記事一覧ページの作成
CMSモデルの準備ができたら、カテゴリー別記事一覧ページを作成します。
Step 1. 動的ページの追加
カテゴリー別の記事一覧を表示するページを動的ページで作成します。
エディタ画面右上の[+]ボタンをクリックし、「動的ページ」を選択します。
使用するモデルとして「カテゴリー」を選び、「作成」をクリックします。
Step 2. CMSリストの配置
カテゴリーごとに記事リストを表示させるため、記事情報が紐づいたCMSリストを動的ページに配置します。
エディタ左側の追加パネルを開きます(キーボード操作:Macだと⌘ + 4、WindowsだとCtrl + 4)。
CMSメニューから、CMSリストをページにドラッグ&ドロップで配置します。
Step 3. ダイナミックフィルターの設定
配置したCMSリストの表示をカテゴリーごとに変えるため、フィルター・フィルター条件を設定します。
配置したCMSリストを選択します。
エディタ左側のレイヤーパネルを開きます(キーボード操作:Macだと⌘ + 2、WindowsだとCtrl + 2)。
モデル、フィルター、フィルター条件をそれぞれ設定します。
モデル:記事モデル
フィルター:カテゴリー
フィルター条件:[Dynamic]と表示された項目を選択
3. カテゴリー別記事一覧ページへのリンク設定
サイトのトップページに、作成したカテゴリー記事一覧ページへリンクする要素を配置します。
エディタ右上のページ追加ボタンから、通常ページを作成します。
トップページを作成済みの場合は、そのページを開きます。エディタ左側の追加パネルを開きます(キーボード操作:Macだと⌘ + 4、WindowsだとCtrl + 4)。
CMSメニューから、CMSリストをページにドラッグ&ドロップで配置します。
モデルが[カテゴリー]になっていることを確認します。
リストのアイテムを選択し、作成した「カテゴリー別記事一覧ページ」をリンク先として設定します。
動作確認
これで設定は完了です。エディタとライブプレビューで動作確認を行います。
エディタ上でページ表示を切り替え
エディタ左上のアイテム切り替えトグルで、アイテムを切り替えてページごとに一覧表示が切り替わるか確認します。
ライブプレビューで表示を確認
トップページを開き、ライブプレビューURLを開きます。
各カテゴリーをクリックし、ページにアクセスした際に、そのカテゴリーに属する記事のみが動的に表示されるか確認します。